やりたいことが見つからないなら
令和の時代、これまで以上に
個人のやりたいことが応援されていますよね。
様々な人間関係の中で
「あなたは何がやりたいの?」と何度も問われるので
「私は何がやりたいのだろう・・?」と
迷子になってしまう人もいるかもしれません。
やりたいことが見つからないと悩める人に対して
どんな答えが正解なのかは千差万別。
その人がどんな経験をしてきて
どんな状態なのかによって変わってきます。
例えば・・
思いやりの心が育っているか
視野の広さが身についているか
誠実さや粘り強さはあるか
様々な要素がありますが
まとめてその人の成熟度としましょう。
精神的にかなり成熟していて達観しているような人は
個人的な好き・嫌いの感情に基づいて
やること・やらないことを選ぶのではなく
その場、その状況で、
その人の役割としてやるべきことが
その人のやりたいことと一致している人。
目の前の一喜一憂に惑わされず、
やるべきことを実行できる人。
この世界で与えられた役割を全うし、
常に穏やかな喜びと共にある人。
ある意味、『やりたいこと』という概念を、
必要としない人だとも言えそうです。
こうした人がいることをふまえると
『やりたいこと』が持ち出されるのは
『やるべきこと』がわからないとき
ではないでしょうか。
これは決して、やりたいことをやることが
良く無いと言っているのではありません。
やりたいことをきっかけに
スキルを伸ばしたり、苦手を克服したり、
仲間ができたり、誰かを喜ばせたり・・
できることが増えていく中で
だんだんと自分のやるべきことや
役割がわかってきます。
『やるべきこと』の火付け役として
『やりたいこと』を使うなら
それによって誰も傷つけることがないなら
やりたいことはどんどんやったら良い。
この前提があった上で、もし、
やりたいことがわからないと悩んでいる人がいたら
無理にやりたいこと探しをしなくても
良いんじゃないかなと思います。
そしてその分の時間とエネルギーを
目の前のやるべきことに使ってみる。
年代問わず、人間として育ち盛りの人なら特に
選り好みをしていたら勿体無いですし
好きなこと探しで彷徨っている間に
せっかく目の前にある成長のチャンスを
逃してしまうのは勿体ないですよね。
やりたいことを見つけるために
手当たり次第、気になることをやってみる!
というのも確かに一案で
私も色々やってみたけれど
その過程で成長が伴わないと
永遠に彷徨い続けてしまうかもしれないと感じました。
一方で、好き嫌い関係なくやるべきことをやると
自ずと精神的にも鍛えられるので、
やりたい!と思うことが出来た際に
それを実現できるスキルは確実に上がっています。
より広い視野で『やりたいこと』と『やるべきこと』を
調和させることが出来るようになります。
「中々やりたいことが見つからない・・」
と悩んでいる人がいたら、
まずは今やるべきことをやることで
成長する選択肢もある。
何が何でも『やりたいこと』ではなく、
『やるべきこと』を選ぶ恩恵もある。
このことを教えてくれる人って案外少ないのかな?
と感じたので書いてみました。