森の恵み☆富士北麓のWILD SWEETS

山地酪農でのびのび育った牛さんのミルクと

森の生態系の恵みをを魔法のように使う七十二さんの

ボタニカルチーズケーキ。



毎回感動するレベルで美味しくて

クリスマスケーキにはなんと落ち葉があしらいに。


実はこの落ち葉、発酵のタイミングによって、

キャラメルの香りがするのだそう!


そんな七十二さんが使うハーブ(や落ち葉も!?)の仕入れ先でもある

富士北麓のハーブスタンドさんが

森の野草を紹介してくださるという

スペシャルな企画に参加してきました。


海が近いと、ふらっとビーチに行ったり

海に入ったりする文化があるように

ふらっと森に行く文化を作りたいと

ハーブスタンドの平野さん。


里山の存在って大事ですよね。



早速見つけた木の芽。

山椒の葉っぱのツヤツヤして柔らかい部分を

木の芽と呼び、同じ場所でも固くなってきたら

それは木の芽とは呼ばないのだそう。



可愛らしいハナイカダ。



モミの葉はグレープフルーツのような爽やかな香り!



最近注目されている松の葉。

七十二さんのところで味わえるチーズケーキは

この松の乳酸菌を使ったチーズです。



もう、何だったか忘れてしまいました。

クロモジだったかアブラチャンだったか・・


種類だけではなく、それがどんな香りや味がして

どんな風に使うのに向いていているのか。


こうして次々と野草を紹介してくださるので

みんな楽しくて中々前に進みません(笑)


ちなみにここは国立公園内なので、採取はNGです。


ただ、この辺りは農業には少し厳しい気候ということもあり

地元の方々は山の恵みに頼って暮らしていたそうで

今でも地元のお爺さん・お婆さんは剪定ばさみを持って

美味しいところをいち早くとっていってしまうのだそう(笑)


とはいえ独り占めするようなことはせず

ちゃんと次の年も実るよう残すことも忘れません。



まだ八重桜が咲いていました。


道中に見えた富士山。

この写真の中央やや右側にある

ハトのマークのような形が見えると

田植えをする頃だと言われているのだそうです。


最近は観光地としても人気で

海外からの旅行客の人で賑わっていましたが


富士山を中心に、自然と調和した昔ながらの暮らしが根付いているのも

この地域の魅力だなと思いました。



森での散策を終えて

ハーブスタンドさんの畑でランチ。


普段はパティシエである七十二の日比野さんによる

ハーブをふんだんに使った和のお弁当をいただきながら

今回の企画の背景を伺いました。


日本の国土の7割が森林で

そこには豊かな生態系があり

私たち人間にも恵みを与えてくれている。


それにも関わらず、その素晴らしい森林を

持て余している山主さんが多い。


そんな問題意識から、元は都会育ちの日比野さんが

野草のことを学び、お菓子という形で表現を始められたのだそう。


この時期この場所でしかいただけないメニューで

家族総出でイベントの準備をしてくださり

その思いに涙が出そうでした。



畑の後は、ハーブスタンドさんの事務所へ移動してティータイム。


ハーブを使ったお菓子は

野生味を感じてもらうために

あえて苦味を残した演出。

苦味以外にも、爽やかさや新緑の香りなど

色んな風味が感じられました。




最後はハーブティーのテイスティングをして終了です。

それぞれに思いを持った人たちが集まり

森での体験を思い出しながら

その恵みを味わう贅沢な時間。


素晴らしい企画をありがとうございました :)