センス抜群☆ゼロウェイストアクションホテルWHY

徳島県 上勝町にある

ゼロ・ウェイストアクションホテルWHYへ行ってきました。





ゼロウェイストとは、言葉の通り

出されるゴミがゼロという意味。


上勝町は2003年に

ゼロウェイストを目指すと宣言しました。


その中心となる場所が

ホテルも併設するゼロウェイストセンターです。


どこかの企業や団体だけでやることではなく

色んな人が暮らしている町として

ゼロウェイストを掲げるってすごいことですよね。


この場所は以前はゴミが埋め立てられたり

野焼きがされていた場所で

昔の様子を知っている人にとっては

あまり良いイメージはないのだそうですが

緑に囲まれた気持ちの良い場所でした。




東屋形式で四方が空いていて

町民の方は車で家庭で出た不要なものを持ち込み

ここで分別をし、帰って行きます。


「分別し」というのは

ここはゴミ捨て場ではなく

リサイクルのため分別をする場所だからです。


ゴミ捨て場も、ゴミ収集車も、この町にはありません



受付には空き瓶のシャンデリア。

使い回しのもので空間を彩るセンスが抜群で

いく先々で感動が続きます。



併設している宿泊施設はこちら。

普通に旅行に来ても楽しいと思います。



室内の様子をご一緒したAyakoさんが撮ってくれていました。



このお洒落なソファベッドは



老人ホーム備品!

共有して頂いた写真で後から気がつきました(笑)



このラグマットも

デニムの端切れの組み合わせです。



お茶やコーヒーのサービスは

滞在中にどれくらい飲むか?を考えて

必要な分だけお部屋に持ち込みます。




部屋にはこのような入れ物があり

まずは自分達で考えて分別。


翌朝リサイクルセンターに持っていき

スタッフさんと確認します。


リサイクルセンターというと

無機質なイメージがあるかもしれないですが

こんな風に楽しみながら学ぶことが出来るっていいですよね。



先日、変革を目指す人にとって大事なことは

そのプロセスを楽しめることだと聞き

この取組みがまさにそうだなと感じました。


朝ご飯のメニューにもこだわりがたくさん。

せっかくならばとテラスで準備をしていると



なんと・・長谷川エレナさん登場!

エシカルTVの取材で訪れるので

よければ現地でご一緒しましょうと

オンラインサロン(エシカルグループ)でお誘い頂き✨


ひとりではアクセスも大変な場所で

こうして皆さんと来られて有り難かったのと

学びをシェアし合えてとても充実しました♡


エレナさんの華やかさも加わって

何だか高原リゾートのようですよね。


まさかリサイクルセンターにいるとは見えないところが

お気に入りの一枚です :)


朝食後は自分達で分別したものを持って

スタッフさんと答え合わせに向かいます。


実は前日の夕方、町民の方がいない時間に

エレナさんの取材に混じって見ていたのですが

自分たちで分別するとなるとワクワクしますね。


上勝町では13種類45分別で

紙だけでもこれだけ細かく分別します。


地元の自治体ではこんなに分別していないのですが

それは私たちに見えていないだけで

リサイクルの依頼先で分別しているのでは、とのことでした。


石坂産業さんの見学の時にも聞きましたが

いかに正しく分別出来るかが、リサイクルの鍵なんですよね。


そしてこの町では、リサイクルでポイントを貯め

景品と交換出来るお楽しみも。


景品には小学校の運動着や芝刈り機の替刃など

町民が必要なものが並び、さすがです。



朝ご飯の汚れがついてしまった紙袋は

汚れた部分をちぎってリサイクルに回します

写真はご一緒したYukiさんが綺麗に切り取ってくれました :)


こちらはお馴染みの新聞や雑誌。

束をまとめる紐も紙製で、徹底されています。


左側はどうしても埋めなければならないもの

カイロもここに入りショックを受ける人多数・・


右側は固形燃料にできるもので

圧縮して何かを燃やす際の着火剤に使われます。


どちらも赤い文字で「出」と書かれてあり

埋立は1kg 59.9円

固形燃料は1kg 40円

上勝町からお金が出て行きます。


ではお金で全て解決できるか?

というと、そんなことはなく


環境省2021年3月の発表では

埋立地(一般廃棄物)があと21.4年で

いっぱいになる計算です。



こちらは「入」の雑金属。

リサイクルで1kg 18円が

上勝町に入って来ます。


今回の滞在では

コンタクトレンズのフタがここに入りました。


リサイクル先も書かれていて

こちらは徳島市と近い場所ですが

ものによって北海道など、遠い場所もありました。



割り箸や木竹製品も、固形燃料にリサイクルです。

割り箸は間伐材を活用しており

無駄遣いではないと聞いたことがありましたが


基本的には一人一度しか使えないもので

使い終えた後には処理のために

手間暇とコストがかかってしまう。


どうなのかなあと思ってしまいました。




生ごみは、町民の方は自宅でコンポストにしており

ここはほぼ滞在者専用でした。


朝食で出たオレンジの皮や茶殻を

コンポストに入れ、砕いて、混ぜます。

匂いはほとんどなく、コツはよく砕いて

分解されやすくすることだそうです。


中には幼虫もいて、

夏にはカブトムシなんかが育っているそうです。



近くのブルワリーで出たモルトカスを使った液肥。

これで美味しい野菜が育ったと好評だそう。


こうして循環することの良さを実感できることが、

継続出来ている秘訣なのかもしれません。


小さい町だから出来る・・のもあるとは思いますが

それだけではない気がしました。



受付横のクルクルショップでは

まだ使えるものをご自由にどうぞの形で再利用。


リサイクル率は80%程度ということで、

目標のゼロウェイストにはもう少しですが


こうした取組みを学びにくる人も多く

その貢献が素晴らしいなと感動しきりでした。



ゼロウェイストセンターの他に

近くのRISE&WINというブルワリーも訪れました。



ここで出たモルトカスは

先ほどのゼロウェイストセンターで

液肥としてリサイクルされていますね。


このお洒落なランプも、

器をリサイクルしたように見えますがどうでしょう?


おつまみはもちろん量り売り。

なんとビールも量り売りしてくれます!

これは初めて見ました。


山の中に突如現れたお洒落テラス。気持ちがいいです。



店員さんオススメは藍の葉を使ったビール!季節限定です。


ブルーの色味がびっくりですが

サッパリしたサワービールで暑い日にぴったりでした。



上勝町の他にも、徳島県にはサスティナブルで

面白い取組みがあると聞き、ぜひまた訪れたいです。


楽しい旅でした :)



Special Thanks to Elena-san, Shiho-san, Ayako-san, and Yuki-san. 🙏💕



参考