綺麗な海って?ヨロン島観察日記

長谷川エレナ朋美さんのオンラインサロンで

ヨロン島リトリートへ行ってきました。



自然溢れる場所が大好きなのですが、

今回は海の中へ入るということでやや緊張。


というのも、これまでの人生で、

海の中で泳ぐ機会がほぼなく・・

どうやって泳ぐんだろう?というレベル。



この美しい海!にひとりで入るのは危険なので

きちんと先生に基礎から教わりました。


水の中ではとにかく

力まない事が大事だそうですが

恐怖心が少しでもあると難しんですねー。



ビーチエントリーで安心材料の浮き輪と一緒に。

疲れた時はつかまっていられるし、便利でした :)



クマノミって一生の間に性別が変わり

一番大きいのがお母さん

二番目に大きいのがお父さん

それより小さいのは子供たちで繁殖はしません。


お母さんがいなくなると

お父さんだった個体がお母さんに

次に大きいのがお父さんになります。


不思議な世界ですが、今の世ならあり得るのかも?

なんて話しながら小休憩。



サンゴについては前知識ゼロだったのですが

機内雑誌 Coralway の説明が分かりやすく

少しご紹介すると


サンゴとは?

  • イソギンチャクやクラゲと同じ、刺胞動物の仲間
  • 一般にサンゴと呼ばれているのは、刺胞動物であるサンゴ虫が集まってできた群体のこと
  • サンゴ虫単独では生きていけず、共生する褐虫藻が光合成することで栄養を得ている


中には移動するサンゴもいる(クサビライシ)と知りました。

光に向かって動く走光性があり

速度は日速 2 cm!いつか出会いたいです。


シュノーケルで少しずつ海に慣れ

海の中でリラックスもほんのり体験できました。


ほんのりというのは

海に慣れてきたくらいで波酔いしてしまい・・

時間の余裕はあったのですが、

安全をとってビーチ散策に変更です。



散策でたどり着いたこの場所は

嵐の In The Summerという曲のPV撮影で使われたそう。


「この岩と対話する感じで」と

先生にご指導いただきながら

楽しく記念撮影出来ました。 :)



南の島といえばハブに要注意ですが、

ここにはハブがいないそう。


道端で注意すべきはハブではなく酔っ払いだと、

地元の人が教えてくれました。


調べると、昔の海面上昇で、

標高の低かったヨロン島は水中に沈み

同時にハブもいなくなったという説。


確かにヨロン島の標高は高くても100 m ほど。

小高い山のような場所もありましたが、

地元の方は丘と呼んでいました。



シュノーケル&ビーチ散策を終えた後は

大金久海岸へ向かいます。


海の家には島バナナが吊るされていました。


一本の木に一房しか実らないバナナ。

台風などで傷つきやすく

熟した良い頃合いのバナナを食べるには

現地でいただくのがベストです。


この時は食べられずでしたが。



大金久水産のお寿司(500円!で驚きの美味しさ)

で腹ごしらえをし

今しか行けないという百合が浜へ向かいます。


百合が浜って?

大金久海岸の沖合い約1.5kmにぽっかり浮かぶ百合ヶ浜。例年、春から夏にかけて中潮から大潮の干潮時だけに姿を現す真っ白な砂浜です。(ヨロン島観光ガイド)




このようなボートに乗って

ちょっと百合が浜まで、が出来ます。



この白い砂は、珊瑚が砕けたものや

有機物が付着した砂をナマコが食べ、

綺麗な砂にして排泄したものだそう。


ナマコ、良い仕事してますね!



南国の太陽に熱せられているのに、

海の中は場所によっては冷たいです。


その原因が海岸湧水。

写真は返す波ではなく、湧き水。


湧水というと綺麗な水を想像しましたが

実はこうした陸からの地下水の流入が

サンゴ減少の要因の一つかもしれないと。


粗い石灰岩で出来たヨロン島の土壌は

有機物を多く含む田畑の水も通しやすく

地下水として海に流れ込みます。


結果、海の水質が富栄養に偏ることに。


富栄養の海はきたないのか?というと

キレイ・きたないは主観なので

一概にそうだとは言えませんが。



サンゴにとっては、富栄養より貧栄養の方が

良いのだろうと推測出来ます。


なぜか?


サンゴ虫の栄養源は、海から直接ではなく、

共生している褐虫藻が光合成をすること。


仮に富栄養の海で

他のプランクトンや海藻が増えてしまうと

サンゴに届く光は減ってしまい

褐虫藻は光合成を行えなくなってしまいます。


こうした地下水の流入以外には

水温が高くなり過ぎると

サンゴから褐虫藻がいなくなる

白化現象が知られています。


サンゴが褐虫藻を追い出すのか

褐虫藻が自らいなくなるのか

詳しいことは未だ分からないそうですが


様々な環境のバランスの上に

両者の共生が成り立っているのですね。




こうしたアクティビティをきっかけに

海の中の美しさや島の生態系を知ることができ

自然と調和するリトリートでした。


次はもう少し、海の中でも動き回れるようになりたいです :)


参考