とっても良い香り☆エシカルローズ

たまたま保護バラを譲り受け

どうやって育てたらいいのだろうと

あれこれ調べていて出会ったエシカルローズ。



エシカルローズって?

無農薬・無肥料で食用のバラを育てており

名だたるシェフやパティシエに大人気のよう。


それは訪れてみなくてはと

神奈川県平塚市にある

「きいろいおうちFarm」を訪れてきました。



来た道。のどかな風景に癒されます。


初めて車で来る場合は

Farmの電話番号を教えてもらえるので

メモをしておきましょう。


近くまで来たところで連絡すると

駐車場まで案内して下さって助かりました。



入口にきいろいおうちを発見!



ビニールハウスの中に入るとオシャレな本棚や

小屋まであって、まるで秘密基地のよう!


子どもたちがとっても楽しそうにしていて

気持ちわかるよ〜と勝手に共感しておりました。


ワクワク、キョロキョロしていたら

すぐに代表の方が挨拶と共に

農園についての説明をして下さいました。



これは東日本大震災の時に贈られたチャリティローズ Kizunaで、

食用ではなく預かって育てているものだそう。

美し過ぎてため息が出ます。



育てている食用のバラは選りすぐりの4種。

一つ、紫色のものは咲いていませんでしたが、

こちらのピンク色は蕾がたくさん。




オレンジ色のバラ。

一度目の開花ピークはGW頃で、夏前の今は二度目の開花。

真夏はバラもひと休みして

秋にまた花を咲かせてくれます。




白いこの子はハーブのような香りで

とっても気に入りました。


実は色んなものに含まれる

ローズの香りが苦手だったのですが

多くは香料の匂いで

バラ本来の香りではないのだとわかりました。



バラの周りに生えているスギナは雑草ですが

これらにも大事な役割があります。



雑草は枯れると、堆肥となってくれるので

追加で肥料を与える必要がありません。


家畜の糞を肥料として再利用する方法もあるけれど

バラ本来の味や香りを楽しむなら

無農薬はもちろん、無肥料が一番とのこと。


バラ栽培のプロや、ここを訪れるシェフたちは

香りでその違いがわかるそうです。


その土地にあるものだけで育てる方針なので

水やりは何と、雨水のみ(!)。


夏場は心配になりますが

甘やかされない分しっかりと根をはり

たくましいバラが育つそうです。



ハチがいます!という注意の看板。

気をつけようと思っていたら



バラの木の根元にハチの巣。通りでハチが多いはずです。



赤い葉っぱはバラの新芽。

これから蕾が出てくるのかな?とワクワクしますね。



苦手な人もいるかもしれない

アブラムシがついてしまった新芽。

ですが、これくらいならてんとう虫が退治してくれるそう。


てんとう虫とアブラムシはバランスが大事で

片方が増え過ぎても少な過ぎても問題になります。

例えば

  1. アブラムシ退治のためにてんとう虫を増やす
  2. 一時的にアブラムシがいなくなる
  3. てんとう虫はエサを求めて別の畑に行ってしまう
  4. 天敵のいない畑でアブラムシが大復活
  5. バラの開花に影響

ということで、どちらも程よく存在しているのが良いそうです。



一般的な農薬や肥料を使った水耕栽培では

バラの木の寿命は大体3、4年だそうですが、

無農薬・無肥料のエシカルローズは今年で14年目。

低木なので20年近く生きてもおかしくないと。



バラ本来の力を引き出すことが出来れば

多少葉っぱに穴が空いたりするかもしれないけれど

農薬や肥料が無くても

美しく素晴らしい香りのバラが咲きます。


ここではバラですが、それって人間も同じことだよと

言われているような気がしました。





この日はとっても暑かったので

Farmで頂けるお味噌汁(そるみし)は外のベンチで。

しっかりした味わいのお味噌汁で元気が出ます。


訪問には予約が必要ですので、行かれる場合は

事前にオープンデーをチェック&予約してみてくださいね。


参考

きいろいおうちFarm Instagram

きいろいおうちFarm予約サイト