たいせつなことは手が教えてくれる☆手のがっこうで遊ぼう

アートビオトープ那須で

「手のがっこう」

に参加してきました。


山のシューレ2022 手のがっこう

山のシューレ。

「シューレ」とは?

調べると、ドイツ語で「学校、学派」

という意味だそうです。


エプロンをしてガラス作りを開始


ガラス工房にて

早速エプロンとアームカバーをして。

ガラス教室の始まりです。


ガラス制作のデモンストレーション

先生のデモンストレーション。

様々な技法を見せて下さり

これはガラスにガラスを

玉のようにしてくっつけていく方法。


ガラスの共同制作

先生やスタッフの方々にフルサポートして頂きながら

ガラスを付けたい場所に置き

短く切っていきます。


ガラスの形を整える


ガラスは温度が勝負。

熱いうちに整形したりくっつけたりと

素早く仕事をこなします。


まるでガラスが生きているようで

この時のガラスが一番キレイと聞き

その通りだなと。


ガラスを温める炉


作品を温めている間に

次のガラスを巻いて持ってきて

また好きな位置にガラスをつけて

の繰り返し。


作品が成長していきます。


ガラス作品玉の器

翌日の完成品。



ガラス作品カタツムリ


他にも色んな技法を試させて下さり

出来上がった作品たち。


手前のカタツムリはなんと

先生がデモンストレーションで一瞬で作ってしまったもの。

もうマジックのようでした。


ガラス作品じゃがいも

この手前にあるのは私が作ったもの。

強いて言えばじゃがいもでしょうか。


先生と同じ技法を使ったという

記念すべき作品です。


あみだくじ


共同制作の作品は

誰がどれを持って帰るか

あみだくじで公平に決定。

そんなところも楽しかったです。



冬のArt Biotop


工房の中はぽかぽかだったので

このタイミングで休憩がてら水庭散策へ。



冬の水庭

水庭と雪のコラボ。

ひとつひとつの木や水たまりの配置まで

緻密に設計された空間。


不思議で面白くて延々と遊んでしまいます。



凍った水たまりに映る木々


この時は少し雪が溶けて

水たまりの位置がわかるくらいになっていました。


新月が近い夜の星空

夜は新月が近かったこともあり

星空がとても美しかったです。


人形の材料

二日目は人形のコラージュ。


頭と胴体は先生が既に作って下さっており

各々好きなもの

布やリボン、ビーズ、ボタンなどを縫い付けていきます。


お裁縫なんて何年もしていませんが

「最初から何かを作ろうとするより

 やりながらできていくから大丈夫」

という先生の言葉を信じて。



人形完成


何とか人形っぽくなりました。


人形の顔の向きを迷う

顔の向きを悩みつつ。

みんなの人形を展示

もう少しやっていたい気持ちもありつつ

時間なので壁に展示して品評会。


名前は?

と聞かれてつい自分の名前を答えてしまいましたが

人形に名前をつけるのが大事だそうで

この子はパブロ・ピカソとなりました。


というのも、この前の時間にバレエ史の講義があり

ピカソがバレエ好きだったという話から

インスピレーションを得ました。


参加メンバーの似顔絵

みんなが黙々と作業する中

先生が似顔絵を描いて下さっていました。


絵からも楽し気な雰囲気が伝わるでしょうか。


ステキな方々が集まったということに加えて

手を使うことを通して

あっという間に一体感のある空間になりました。


山のシューレパンフレット



ほんとうにたいせつなことは、

みんな手が教えてくれます。

アタマではなく、手で学んでください。


改めてパンフレットを読み、

なるほどと、一人わかった気になります。


本 エレガントシンプリシティ


手のがっこうを終えて思い出したのが

 Head, Heart, Hands 

3つのHのバランスをとりましょうという

 Satish Kumar さんのメッセージ。


Elegant Simplicityという本で

手は変化をつくりだす道具で、偉大なる贈りもの。

手を使うということに私たちは敬意を払うべきだ。

とSatishさんは言います。


現代は手を使った仕事、

農家やガーデナーなどの仕事の価値が

相対的に低く捉えられている一方で

手を使わない政治や多くの専門領域では

hourly rate が何百ドルにもなると。


日本語版の出版記念講演でも


学校では生徒のHeadばかり使う

しかもLeft Headの半分だけ。

もっとHandsを使おう。


といった内容を話されていました。


私ももっと手を使おうと思います。


ArtBiotop看板犬のトト


最後に余談ですが

アートビオトープ那須の看板犬トトさん。


せっかくすてきなソファがあるのに、

この寒そうな場所から離れません。

大丈夫?と気になっていたのですが。



ArtBiotop看板犬のトト


ソファの位置を変えてもらえていて

安心しました。


普段はこんな風にすました雰囲気なのですが

大好きな人が来たとわかると

尻尾を振って大喜びしている様子が

とても可愛かったです。



参考

山のシューレのホームページ

アートビオトープのホームページ

本「elegant simplicity」

Book Elegant Simplicity