千歳川のほとりでエシカルを問うカフェ

MEON 農苑という

とても美しいガーデンを備えたカフェに行ってきました。



このガーデンカフェを築かれた

東志勝(こんとしかつ)さんは庭造りのプロ。


余談ですが、Occi Gavi の落さんは近さんのご友人。

Cave d'Occi Wineryのガーデンも近さんが手がけており、

素人の私でさえ抜群のセンスと実力をお持ちだとわかります。


Cave d'Occi Wineryのガーデン

そんな近さんが、人生最後のチャレンジとして、

清流のほとりにガーデンを作ることを決意されます。


理想の清流探しの旅をする中で出会ったイギリスのRiver Meon。

これ以上美しい川は見つからないと、

River Meonのイメージを持ちながら、

北海道は千歳川のほとりに、

このMEON農苑を開いたということでした。


だいぶ端折っていますので、

詳しくはぜひMEON農苑ホームページをご覧下さい。

MEON農苑のウェルカムテディベア


入口を入ると、

かわいらしいテディベアが迎えてくれます。


この時はちょうど週末だったせいか結構混んでいて、

時間を気にされる方は予約をした方が良さそうでした。

とはいえ待っている間はガーデンを楽しめるので、

時間に余裕があればその必要もないかなと思います。


MEON農苑のテラス

特徴的な水路を中心としたガーデン。

ここには〇〇風、といった様式も形式も無いそうで、

それぞれが自由に感じたままに楽しんで頂きたい

といったメッセージが書かれてありました。


そしてせっかくこの空間に来たならば、

急いでお茶だけして帰るなんてもったいないので、

ぜひゆっくり、のんびり、

時間を過ごすことをお勧めします。


MEON農苑の特徴的な水路

水路の奥側からの眺め。

どこを切り取っても美しい。


この日は晴れていましたが、

実は雨の日や冬の雪の日こそ、

このガーデンが本領を発揮する瞬間だそう。


北海道にガーデンを作るからには「冬を絵にする」

と近さんが心に刻んだということで、

冬の北海道は厳しいなと思ってこの時期に来たのですが、

また冬にも来てしまうかもしれません。


MEON農苑に飾られているアンティークのミシン

アンティークのミシンを飾るという斬新なアイディア。


こういった小物のセンスも抜群だなと思っていたら、

それもそのはず。

実は近さんご夫妻は元々雑貨屋さんを営んでいたそう。


長年の経験から、

消費者の「モノは溢れているのに満たされない何か」

を肌で感じ、大量生産・大量消費の世の中に疑問を感じ、

農苑カフェという形にシフトされたということでした。


MEON農苑のディスプレイ用の座席


こちらは座席ではなくディスプレイ。

鳥の遊び場になっていました。


自然と調和した空間で、

飛び交う鳥たちの姿を眺め、お茶をする。

田舎で暮らしていたら、

なんてことない日常の一コマかもしれない。


けれど、普段忙しなく生きている多くの人にとっては、

貴重な時間の過ごし方なのだろうなと、

この場所の人気ぶりを見て感じました。


MEON農苑の外観

そして、モノを増やすだけでは満たされない何かに、

生産者側も消費者側も、

お互いに気づくきっかけになるといいですよね。

MEON農苑に遊びに来ているリス


よく見ると、鳥だけではなく、

リスも遊びまわっていました。



MEON農苑のお土産タルト

MEON農苑カフェの正式名称は、

MEON Ethical KITCHEN & CAFE。


こうした様々な思いの詰まった名前、納得です。




参考